★鳥たちの近況報告(2014年7月)★ 1つ前に戻る HOMEへ
2014年7月31日 グリットインパクション(胃閉塞)
タップ 「うぅぅ〜〜ん、フラフラする〜〜」
パール 「あら?たっちゃん、どしたの?」
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タップ 「ぼくね〜貧血なんだ〜」
パール 「はっきりいって、たっちゃん、 ものすご〜く具合悪そうね。 でも、まだ、こっち(!?)に 来ないでね〜。 パールとノンちゃんのオヤツの 分け前が減っちゃうから〜」
タップ 「あ〜もう〜フラフラしてしにそうだ〜 ホントに冗談じゃないんだぞ〜」
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タップ、グリットインパクション(胃閉塞)です。
タップは、6月26日以前から黒っぽいフンをして いました。以前にオンが血便をし、それに似た フンをしていたので、まさか・・とは思っていました が、27日吐いたことから、病院につれていったら 血便だといわれました。 最初は金属中毒かと思いましたが、レントゲンを 撮ったところ、ボレー粉や塩土が筋胃に異常に つまってました。胃閉塞が起きて、そのせいで 嘔吐を繰り返し、血便は、ボレー粉が胃腸を ギリギリと傷つけているせいで生じるもの でした。
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胃閉塞になった原因に心当たりはありました。 @オカメインコにしては、中高年(10歳)である上、 換羽が長引いて体調が悪かったこと Aタップが、普段からボレー粉や塩土を 好んで多めに食べる子だったこと B6月20日頃から、飼い主の仕事の都合で 生活サイクル(起床・就寝時間など)が 大きく変わって、ストレスがかかったこと
胃閉塞を治すには、とにかく点滴を続け、 胃腸を動かして詰まったものを体外に 排出しなければなりません。 タップは、80グラム→72グラムまで、 体重が落ちてしまったのですが、体重を これ以上落とさないためにも、強制給餌を しなければなりませんでした。
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1日2〜3回の強制給餌と点滴をするため、 入院をすすめられましたが、入院したからと いって、命の保障はできないといわれました。 また、入院中は、24時間体制の看護を しているわけではないため、急変したとき 対応しきれないといわれました。そこで 1日2回の通院をすることに決めました。
通院時間は片道約1時間半。正直な所 タップにとって、かなりの負担になることは 明らかでした。しかし、タップにとって、 見知らぬ環境・見知らぬ人しかいない病院で、 終日治療を受けることは、通院と同じくらい、 あるいは、それ以上のストレスになることは 容易に想像がつきました。 そうだとすれば、通院の負担はあるにしても それを終えた後に、わが家にかえってくるほうが ストレスを軽くできるだろうと考えました。 また、みんなと一緒にいるほうが、食欲が 湧き、体重増加につながるのではないかと 考えました。 以下、治療の記録です。 6月26日 血便らしきものが出る。 念のため、オンのために もらっておいた止血剤 (抗生剤入り)を飲ませる。
6月27日 フンの色が、緑色に戻る が吐く(止血剤が一時期 効いたと思われる)。 のちに、黒色の血便に変わる。 病院に行ってレントゲン撮影。 グリットインパクションの診断。 @夜21時半頃〜点滴&強制給餌(病院) 粘り気の強い餌だったため、吐く。
6月28日 A朝8時半頃〜点滴&強制給餌(病院) 粘り気のない、さらさらの餌だったため、 吐かない。体重73グラム B晩19時〜点滴&強制給餌(病院) 夜は、保温のため、小さめのプラケで 寝せる。レンジでチンして暖める 湯たんぽをプラケの底にしいて、 床暖房にしてやる。 4〜5時間しかもたないので、夜中に 一度取り替える。
6月29日 できるだけ早く出血を止めるには ボレーを体外に排出するしかない。 そのためには、家でも、投薬の他に、 点滴代わりの栄養剤を経口投与で どんどん飲ませないといけない (理想は、1〜2時間に1度)。 一方で、投薬の際に暴れて、 無駄に体力を消耗させることも 避けなければならない。 結局、午前1時半、4時半、 7時半、8時半に栄養剤を経口投与。 C午前10時半〜点滴&強制給餌(病院) 強制給餌の餌は、さらさらのモノが あっているらしく、吐かない。 13:30〜出血とまり、緑色の便に戻る 14:00〜ボレー粉まるごと体外に排出(家) ボレー粉の大きさは、腸の太さの 倍以上。これが、胃腸を傷つけ 出血の原因になっていたと 思われる。 14:30と15:00〜一気に、ボレーを出すため 投薬&栄養剤投与 D晩20時頃〜点滴&強制給餌(病院)
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6月30日 朝 72グラム 自力で少しだけ餌を食べ始める (あわ穂、えん麦、ペレット、きびの緑穂) フンは、血便おさまり、緑色のままだが 下痢気味。寝ていること多い。 E朝10時〜点滴&強制給餌(病院) F晩18時半〜点滴&強制給餌(病院)
7月1日 バードシッターさんに通院&一時預かり をお願いする。すごく助かった。 G朝9時〜点滴&強制給餌(病院) H晩17時〜点滴&強制給餌(病院) 夜 75グラム
7月2日 I晩20時すぎ〜点滴&強制給餌(病院) 73グラム。 獣医に「点滴&強制給餌をいつまで続ける つもりなのか?」ときくと、体重が増加して 元の体重に戻るまで・・・といわれる。 しかし、@もう、かれこれ10回も痛い注射 による点滴と強制給餌を続けてきたこと、 A体重が最低73〜74グラムを維持でき てきたこと、Bそろそろ、ストレスを軽減する 必要があることを考えて、落ち着いた環境の 下での、自然治癒力にまかせることにする。
7月3日 夜 74グラム 療養用の小さめのプラケから、いつも 使っている大きめのプラケにしてやると、 嬉しそうに晩ご飯を食べていた。
7月4日 朝 74グラム 夜76グラム
7月5日 朝 74グラム 夜76グラム 体重が少しずつあがってきていて よい兆候。 病院での治療も一応終了。 レントゲンを撮ると、まだ、 グリットがすべて排出された わけではないことがわかる。 抗生剤1週間分と 胃腸の動きをよくする薬 1ヶ月分を処方される。 日中は、プラケからカゴに 戻して、保温。 少しずつ放鳥。疲れやすい ので、すぐにカゴに入れるが タップ、外に出るとかなり 嬉しそう(笑)。 7月8日 朝 76グラム 7月9日 朝 77グラム 7月11日 朝 78グラム 夜82グラム 血便でてから、2週間経過。 だいぶ食欲出てくるが、まだ 本調子でない。 少しずつ放鳥。 7月17日 3週間目。 朝 体重80グラム超(重すぎ!) タップ、ほぼ体力戻る!!
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2014年7月31日 グリットインパクション(胃閉塞)その2
タップ、みんなと一緒にご飯を 食べて、7月4日の時点(右の写真)では、 食欲もだいぶ戻ってきました。
好きな食べ物があるというのは いいことです。ひまわり、ペレット きびの緑穂(by健康雑穀の丸山さん)、 アヴィケーキ(byラフィーバ)は、 食欲がない中でも無理して 食べてました。普段なかなか 食べさせてもらえないので、 この時とばかり、ほおばって いるんです(笑)。
まったく、タップは、 食いしん坊だねぇ〜。
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フンも、緑色のころころ フンに戻ってきました。
血便だと、これが、尿の 部分(白)を除いて 真っ黒のフンになります。
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タップが食欲を取り戻すために、 大活躍したのは、緑穂(きび)でした。 食欲が湧かず、ほかの食べ物は一切 食べないときでも、これだけは食べてました。 「きび」それ自体は、あわやひえに比べて 消化が悪いです。でも、4年前なくなった ノンがなくなる直前まで口にしていたのが、 きびやひえの「緑穂」でした。
たしかに、緑穂ばかり食べるというのは、 栄養的には偏ってしまいます。しかし、 とにかく体重を増やして体力をつけなければ ならない鳥にとっては、力の源になる餌 でした。その意味で、「緑」穂は、 「力」穂ともいえます。
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食欲増進のために必要なこと。 そのもう一つは、いつもの生活環境 の中で、いつもの仲間と一緒に、 ごはんを食べることです。
ヒロ 「ぼくね。一応、たっちゃんの相棒 なの。一緒にごはん食べてあげない とね!」
通院という選択肢をとることは、 点滴や強制給餌の回数が入院 の場合に比べて減るので、 ボレーが排出されるまでの時間 (および出血の時間)が長くかかり、 よくなかったかもしれません。 でも、通院のメリットは、こういう 点にありました。 入院をとるか、通院をとるかは ある意味、賭けの様なものだった かもしれません。
夜半の保温に役立ったのが うさぎ用湯たんぽでした (写真:タップの下にあるピンクのモノ。 「マルカンうさぎのゆたんぽ気分」)。 これは、1度レンジで暖めると 4〜5時間もつので、夜中に 1度替えるだけで、保温の効果を 発揮してくれました。プラケの上に 風呂敷1枚かぶせると、だいたい 30度をキープすることができました。
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7月17日のタップ。 朝の体重80グラム超え。
タップ 「ぼく、元気になりました!! どうもお騒がせしました〜」
今度はダイエットだね、 たっちゃん(ヤレヤレ・・)。
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