過剰産卵をおさえるまでの経過〜オンの場合   

                                                          

 1、初めての産卵

   2002年7月21日より 3個(そのときの様子→大人のオカメが慣れるまで「おん4ヶ月目」参照)

 2、2回目

   2002年9月12日〜23日  5個(そのときの様子→近況報告「2002年9月」 と 「2002年10月」参照)

 3、3回目

   2002年11月19日〜27日 5個  

         12月7日 卵取りあげる

   メモ:前回との間に2ヶ月あいだが空いたのは、その間換羽があったため。

      抱卵を終え、栄養補給し、通常の体力に戻ると、換羽が始まる。換羽は、鳥たちにとっては、

      体力を消耗する時期ではあるが、産卵したメスにとっては、お腹をやすめる絶好の休養時期

      なので、栄養補給を欠かさず、ゆっくり休ませるとよい。

      最終卵をうみおわると、次第にフンが丸くなってくる。

      これは、発情が止んでいる証拠で、いい傾向。

 

 4、4回目〜失敗その1

   2002年12月17日〜25日 5個  

   2003年1月15日(最終卵を産んでから21日目) オン卵だっこに飽きる

         1月16日 ノンちゃんと同居       

   メモ:前回の卵を取りあげたばかりなのに、また産んでしまった!このあたりから、失敗の連続。

      とにかく、栄養補給に気をつける。

      体が重く、運動能力もおちているせいか、放鳥すると、窓ガラスにぶつかってしまった。

      以後、放鳥はひかえる。

      オンは、小さなカゴで御飯を食べながら抱卵するので、食餌をしないことによる

      体力の消耗は防げそう。

      今回は、オンが飽きるまで抱かせてみる。

      抱卵後は、オンの嫌いなセキセイのノンちゃんと同居させる。

      発情を誘う暗い色のカゴから、明るい色の広いカゴ(HOEI465)にうつす。

 

 5、5回目〜失敗その2から成功へ

   2003年1月20日〜28日 5個      抱卵に飽きてから1週間もしないうちに、また卵を産んで

                             しまった(が〜ん)!!

         2月10日(最終卵より13日目) 丸く戻っていたフンが、発情を示す水様便に変わり始める。

                             オンは、どうやら、抱卵しながら発情するやっかいなタイプらしい。

         2月11日(  〃   14日目) 朝は丸いが、日中やわらかいフンに変わる。

         2月12日(  〃   15日目) 日中、水様便

         2月13日(  〃   16日目) かなりひどい水様便。

         2月14日(  〃   17日目) 卵を取りあげ、ノンちゃんと共同生活開始。

                             もっと早めにノンちゃんとの共同生活を始めた方がよかった。

                             このタイミングが難しい。最終卵より10日目頃に、

                             卵をとってノンちゃんと同居させるべきだった!!

         2月15日〜19日         フンは朝は丸く戻るが、日中は水様便になる。

         2月20日              フン丸くなる。

         2月21日(最終卵より24日目)  換羽はじまる。換羽がはじまると、体力をかなり消耗するので、

                              産卵はしない。

                              セキセイ・ノンとの共同生活も必要ないので、一時中止。

           ↓

         3月11日(最終卵より42日目)  換羽おわり、ようやく羽が生えそろう。

                              このあたりから、発情させないようセキセイとの共同生活

                              はじめる。

           ↓

         4月12日(最終卵より74日目)  久しぶりの産卵。 2.5ヶ月産卵を抑えることに成功!

 

 6,6回目〜久しぶりの産卵と油断による失敗その3

   2003年4月12日〜23日 5個 

        5月3日(最終卵より10日目) 卵を取り、ノンとの共同生活開始。

                           しかし、この間、飼い主のせいで、不規則な生活が続き、

                           睡眠時間も短かった。

                           おやつばかり食べていた。

        5月20日 再び産卵(ぐわ〜ん)

 

7、7回目〜失敗その3から記録更新へ

   2003年5月20日〜26日 4個

        6月5日(最終卵より10日目)

        6月10日( 〃   15日目) 抱卵中だったが、水様便にかわりはじめる。

        6月11日(  〃  16日目) 日中・ノンちゃんと共同生活開始  

                           夜・抱卵したがるので、抱卵させる

        6月13日〜16日        かなりひどい水様便

        6月17日(最終卵より22日目) オン卵だっこをあきらめ、万歳して(お手上げ?)カゴから出てくる(笑)。

                            ノンとの終日共同生活はじまる。

        6月22日(最終卵より27日目) フンがようやく丸く戻る。              

        6月26日              羽がボロボロ抜け、換羽が始まる。ノンとの共同生活は、夜のみにする。

        7月末                羽がようやく生えそろう。

        8月8日(最終卵より75日目)  睡眠時間が、飼い主の不規則な生活で短くなり、再び発情の兆候。

                            放鳥中暗がりを求めて徘徊し始める。「うけけ〜」

                            フンも、水様便にかわる。まずい〜。

        8月14日(最終卵より81日目) セキセイ・ノンとの共同生活を、夜限定から、終日に変更し、 

                            睡眠時間を15〜6時間きちんととることによって、発情おさまる。

        8月23日( 〃    90日目)  3ヶ月間・産卵抑制できた!!オンちゃん、がんばったね〜。

        9月 8日( 〃    106日目) オンちゃん記録更新中!!現在89グラム

 

8,ひさしぶりの産卵(2004年3月24日加筆)

   2004年1月12日(最終卵より232日目・約7ヶ月)  年末からお正月にかけて、かなり不規則な生活をさせたせいか、

                                    発情がとまらなくなる。

                                    体重をひさしぶりに計ると100グラム以上あった。

                                    いつも起きてすぐに、部屋をぐるぐる飛び回るのに、なぜか

                                    飛ばない。おかしいな〜と思っていたら、卵を産んだ。              

         

                   1月12日〜22日      計6個の卵を産む      

 

9,2004年第2弾〜 ん?なんかまた止まらなくなってきたぞ!

              最終卵より10日過ぎあたり      抱卵に飽き、ふたたび発情便がみられる。

                                    今回はちょっと飽きるのが早いんじゃないの?おんちゃん。 

                                    仕方なく卵を撤去。                                                                       

           2月13日(最終卵より22日目)      体重がなかなか100グラム以下に落ちず、発情がなかなか

                                    止まない。また1個新たな卵を産んだ。       

           2月13日〜24日              計6個卵を産む

           2月28日(最終卵より4日目)       体重112グラム  重すぎ。これを落とさないとまた新たな発情が

                                    はじまってしまうと思い、食餌量を見直し始める。

           3月1日(   〃  6日目)        体重108グラム

                                    産卵を終えて、しばらく丸く戻っていたフンが再び、やわらかくなり

                                    始める。また、発情し始めたのか?

           3月7日(   〃 12日目)        抱卵しながら発情するオンの悪い癖がまた始まった。

                                    体重も106グラムと全然落ちないので、ダイエット

                                    をはじめるため、早めに卵をとる。

 

10,2004年第3弾 〜あちゃ〜また産んじゃった〜!!

           3月10日(最終卵より14日目)      パールと一緒に、ダイエット食。102グラムまで下がる。

                                    フンはやっぱりやわらかな水様便。

           3月11日(   〃 15日目)       昼間、きゃーきゃーいって、発情しているのを発見!!

           3月15日(   〃 20日目)       なかなか発情が止まない。水もがばがば飲む。

                                    また新たな卵を産んだ。

           3月24日                   5個目産卵。  

           3月25日                   フンが急速に丸くなる。もしかして、今回は5個で

                                    おしまい?112グラム

           3月27日                   6個目産まず。どうやら、5個でおしまいのようだ。

                                    102グラム。

                                    体重は3日でだいぶ減っていたが、巣に入れていた餌をとる。   

           3月28日(最終卵より4日目)       産卵開始からあげていたカルシウム剤を止める 

           ★メモ★

            産卵がなかなかやまないのは、抱卵を終える時期までに、体重が

            十分落ちきっていないからじゃないか?                

            最終卵を産んだ後、3日ほどきちんと栄養補給して、そのあと徐々に食餌の量を減らし、

            90グラム前半を目標に、ダイエットを開始する必要があるのではないか?   

 

11,2004年第4弾〜また、失敗!

           3月29日(最終卵より5日目)        抱卵続く  103グラム

           4月1日(   〃   8日目)        食餌量を少なくする。

           4月3日(   〃  10日目)        103グラム。発情は止んでいるが、

                                     体重がなかなかおちない。

                                     抱卵の意欲はあるので、抱卵させつつ

                                     食餌量を見直していこうと思う。

           4月5日(   〃  14日目)        105グラム。食餌量を見直す。

                                     抱卵の意欲あり。

           4月9日(   〃  16日目)        フンがどろどろになり匂いを放つ。

                                     抱卵しつつも、再び発情し始めて

                                     きたようだ。

           4月11日(   〃 18日目)        卵を取って、セキセイと共同生活をさせる。

                                     1日6〜7グラムの食餌量にまで落とし、

                                     ダイエット決行。16時間睡眠。 

           4月12日(   〃 19日目)        110グラム。朝起きると、お腹が空きすぎて

                                     セキセイのフンを食べていた(泣)。

           4月14日(   〃 21日目)        フンが水っぽくドロドロした発情便。110グラム

                                     日中、きゃ〜きゃ〜発情している。

           4月16日(   〃 23日目)        産卵をとめきれないと判断し、巣代わりのカゴを

                                     あたえると喜んで出入りする。

           4月17日(   〃 24日目)        早速、6グラムある卵を産んでいた。

    

           ★反省★

           オンは抱卵の意欲はあっても、そのまま抱かせておくと、最終卵を産んで2週間くら

           いに抱卵しながらも、発情を始めてしまう。その後、卵を取ってダイエットを始めても

           産卵を抑えるタイミングとしては、遅すぎる。

           今回は、オンが抱卵意欲があるため「抱卵させつつダイエット」をしていこうと考えていた

           が、なかなか体重が落ちなかった。

                           ↓

           やはり、オンの場合は、最終卵を産んで7〜10日目くらいの、発情が完全に止んで

           いるときに、卵を取りあげ、ダイエットを開始していくべきじゃないか?

 

  12、2004年4〜5月〜  はぁぁぁ〜〜〜ようやく、とまった!!

           4月17日                   第4弾 1個目の産卵 

           4月19日                   112グラム 2個目産卵

           4月21日                   108グラム 3個目産卵

           4月23日                   102グラム 4個目産卵

                                    今まで産みすぎたせいか、今回は、4個でおしまい   

                                    フンが急速に丸くなり始める。

           4月24日(最終卵より1日目)       102グラム  フン丸く戻る。

           4月26日(  〃   3日目)       104グラム。最終卵を産んで、栄養補給を十分した後

                                    なので、抱卵中ではあるが、1日オンを卵から離し、

                                    カゴで過ごさせる。食餌量をいつもより少なめ(1日7グラム)

                                    にし、 「1日ダイエット日」とする。抱卵して寝てばかりいる

                                    よりは、カゴの中で少しは体を動かすことになるので、体重も

                                    いくらか減るのではないか?

 

           4月27日(   〃  4日目)       前日のダイエットで、体重100グラムに落ちる。フンが丸く

                                    発情が止んでいるのが分かる。再び抱卵させる。

 

           4月30日(  〃   7日目)       100グラム 体重がなかなか落ちないので、

                                    ふたたび「1日ダイエット日」とする。

                                    急激なダイエットは体に悪いので、3日に一度の割合で

                                    「1日ダイエット日」を設けていこうと思う。

           5月1日(   〃   8日目)       抱卵させる。

                                    97グラムに落ちるが、油断して餌をたくさんあげすぎた。

           5月2日(   〃   9日目)       100グラムに戻ってしまう。      

           5月3日(   〃  10日目)       最終卵を産んで10日目。フンも丸く、発情も止んでいるので

                                    本格的なダイエットにはいるため、卵を最終的に取りあげる。

                                    体重99グラム。ダイエット開始。

                           【ダイエット時の食餌量と睡眠時間】

                              1回3グラム(ペレット2グラム・粒餌1グラム)×朝・晩2回=1日6グラム

                              起床 朝10時 就寝 夕方6時〜16時間睡眠   

           5月5日(  〃    12日目)      体重 97グラム  フン丸い           

           5月7日(  〃    14日目)      99グラム  フン丸い

           5月8日(  〃    15日目)     101グラム  フン丸い  おかしいな〜?

           5月9日(   〃   16日目)      食餌量と睡眠時間を見直す 

                                    朝3グラム 晩2グラムで、1日の食餌量5グラムに落とす。

                                    睡眠時間17〜18時間にする。

           5月10日(   〃  17日目)      101グラム  フンが水っぽくなり始める。発情が始まる。

           5月11日(   〃  18日目)       99グラム  発情している。フンも水っぽい。   

           5月12日(   〃  19日目)       98グラム  換羽始まる。

                                     はぁ〜〜これでやっと、産卵がやむんじゃないか?

           5月14日(   〃   21日目)      ボロボロ羽がぬけて辛いはずだが、発情はやまない。

                                         ↓

                        この後、換羽を断続的に、ほぼ2ヶ月くらい繰り返し、産卵も完全にとまる

                        が、あまりに重たい換羽なので、体調崩す。換羽期は食欲が落ちるせいか、、

                        体重がす〜っと減っていくので、食餌量は、むしろ少し多めにした方がよいと

                        思い、8〜10グラムに増やす。睡眠時間は、ゆっくり体を休ませた方が

                        いいと思い、15〜16時間とるようにさせる。 

      

         現在7月6日(最終卵を産んで74日目)     88グラム  2ヶ月産卵とまっている 

           ★メモ★

            ようやく産卵がとまってほっとする。前回は、ダイエットを始めるタイミングが悪かったのと、ダイエットの

            際の食餌量がよくわからず(1日10グラムと、多くあげすぎた)、結局、産卵を促してしまった。

            やはり、オンにとっては、最終卵を産んで7〜10日目に抱卵を止めさせ、ダイエットを開始し、  

            最終的に換羽にもっていくのが、いい流れなのではないかと思われる。

 

            過剰な産卵をやめさせるには、食餌量の見直し、睡眠時間を多くとることにより、

            増えた体重をいくらか落とすことが効果的じゃないかと思われる。食餌量はその個体に

            みあった食餌量を、飼い主さんが探してあげる必要がある。オカメインコだとだいたい

            1日7グラムから調整して、体重がなかなか落ちない場合は、1グラムずつ食餌量を

            下げていくとよい。このとき、睡眠時間を16〜17時間と多くとることも大切。

            睡眠時間をあまりとらず(一日の運動量を多くし)、食餌量をさげすぎると、

            餓死してしまうので、十分注意すべき。

 

            子育てによってメスがやせる(体重を落とす)過程が、過剰な産卵をおさえるのに、 

            実はとても大事なんだということに気づく。

            以前は、産卵によって体力を落としてはいけないと考え、おやつでもなんでも

            たくさん与えていたが、それではいっこうに産卵が止まない。

            オンが産卵を始めた頃、1日1度しか食餌をとらず、抱卵を終えた頃には、

            ひょろひょろ〜〜になったことがあったが、この後産卵がとまっていたことを

            考えると、やはり、無精卵しか産まない子も、最終卵を産んで2週間

            位までの間に(次の産卵に入る前までに)、体重をいくらか落としてやる

            必要があると思われる。